アフリカでは、古代エジプトやフェニキア、ローマ時代と、古代からとんぼ玉が作られ、流通していました。
しかし、現在アフリカで見られるとんぼ玉の多くは、16世紀から20世紀初頭にかけヴェネチアやオランダ、ボヘミアで作られた交易用ビーズ(アフリカン・トレード・ビーズ)です。
この他、近代にアフリカで作られた再生ビーズがあります。ガラス片を砕いて粉状にしたものを、鋳型の中に充填し、加熱して作ったもので、パウダーガラスビーズ、又は、サンド・ビーズと呼ばれています。その多くは、素朴な味わいはあるものの作りは粗雑です。
しかし、再生ビーズのなかでも、「キファ」等、ごく一部のとんぼ玉は、精緻な作りで美術的にも非常に高く評価されています。