~とんぼ玉~ Ancient & Antique Glass Beads

古代から近代のアンティークのとんぼ玉をご紹介します

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アフリカ

アフリカでは、古代エジプトやフェニキア、ローマ時代と、古代からとんぼ玉が作られ、流通していました。
しかし、現在アフリカで見られるとんぼ玉の多くは、16世紀から20世紀初頭にかけヴェネチアやオランダ、ボヘミアで作られた交易用ビーズ(アフリカン・トレード・ビーズ)です。
この他、近代にアフリカで作られた再生ビーズがあります。ガラス片を砕いて粉状にしたものを、鋳型の中に充填し、加熱して作ったもので、パウダーガラスビーズ、又は、サンド・ビーズと呼ばれています。その多くは、素朴な味わいはあるものの作りは粗雑です。
しかし、再生ビーズのなかでも、「キファ」等、ごく一部のとんぼ玉は、精緻な作りで美術的にも非常に高く評価されています。

キファ Mauritania, Kiffaキファ Mauritania, Kiffa キファ

Kiffa, Mauritania
early 20th century
Multicolor "Kiffa" triangularm

2.4×1.7×1.15cm

20世紀初頭、モーリタニアのキファで女性の手で作られたビーズ。
芯のガラスの上に、精緻な模様が施されている。評価の低い再生玉の中では別格で、美術的にも高く評価されている。アフリカで作成されたビーズの中で、最も名高いもののひとつ。

再生ガラスの性質上、脆くダメージを受けやすいため、補修が加えられているものも多い。
現在もレプリカが生産されているが、作りの良いものでも風合い・技法とも、OLDのものには遠く及びません。


* キファ、キッファ Kiffa
モーリタニア南部の内陸都市。現在は、アッサバ州の中心都市であり、パリ・ダカールラリー(テレフォニカ・ダカール)の中継地点として有名。

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